PBW『シルバーレイン』のキャラクター、黒霧兄妹・黒霧凛・来栖裕也&背後の雑記。
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出会い
 ――あれは、ゴーストタウンでの出来事だ。

 銀誓館学園に入学し数ヶ月。小学校以来の学校生活に初めこそ戸惑ったが、今ではそこそこに慣れたと思う。学園行事、大決戦……なかなか楽しいものだな。
 だが、闇社会に身を置いていた俺としては物足りなさがある。いや、今まで人間相手だったのがゴースト相手になったことに対する不満はない。敵であれば誰だって構わないし、むしろゴーストの方が特殊な技を使うから戦い甲斐があったりする。
 戦い方だ。他の者がいる手前、かつての仕事のような戦い方は出来ない。血や死骸に慣れている同業者でさえ俺を避けていたしな。万の一にも生存の可能性を叩き潰す……当然の事だとは思うのだが、どうも傍目から見ると度が過ぎていて残酷にしか見えないようだ。生徒の中には苦手な者もいるだろうから……自重している。
 我慢というものは良くないようだからな、捌け口として毎晩ではないが……気が向いたときに一人でゴーストタウンに足を向けている。あそこの雰囲気は悪くない。闇社会での己を引き出す、うってつけの場所だ。

 あの日も、ゴーストタウンに向かった。
 足を踏み入れば、空気が変わる。ゴーストの巣食う場所。無数の殺気が放たれるのが肌で感じられる。草木も眠る丑三つ時……物音一つない、完全な静寂。――いや違う、微かに聞こえるゴーストの身じろぎの音。獲物の訪れに悦びを隠せないのか……。数は……ん、数えるのも面倒だ……。
 一歩足を踏み出すと、それを機に物陰から一斉にゴーストが飛び掛ってきた。各々の欲望に正直に、一直線に俺に向かって来るゴースト共……。
 俺は玄哭剣を構え、迎え撃つ――。
 剣を一閃する度に飛び散る紅。肌に、服に、付着する毎に冷えていく頭の中。
 痙攣するリビングデッドの腕に剣を突き立てると、この場で動くものは俺だけとなった。
 床や壁に、元々の血痕の上から新たな血が上塗りされて、濃い血の臭いが漂う中深呼吸する。……どんな香りよりも血の臭いが気持ちを落ち着かせる。
 人間は死骸がそのまま残ってしまうが、どうもゴーストは倒すと消えてしまうようだ。……まぁ、死骸をどうこうする趣味はないから構わないが。処分を考えなくていいからむしろ楽だ。
「……またちはやに怒られるな。破れていないだけマシか」
 コートにベットリと付いた返り血を見て苦笑する。どうも血は落ちにくいらしい。ゴーストタウンに行くだけなら血が付いていようが問題ないが、普段着る時に血が付いていたり破れていたらさすがに怪しまれるだろうな。
「…………!」
 ふと気配を感じ、見上げる。ゴーストではない。人間……女性だ。多分年はそんなに大きくは離れていないと思う。
 月光が射し、逆光になっているので表情はよく分からない。
 瞬間、理解した。……彼女は、俺と同じだと。具体的に何がというのは挙げられないが…………似ている、この一言に尽きると思う。
 視線を交差していた時間はそう長くない。すぐに彼女は漆黒の長髪を靡かせ、身を翻した。
「……ゴーストタウンに来るということは能力者――銀誓館学園の生徒か……? ……まさか、俺と同じような奴に会えるとはな……」
 今度の運動会にでも探してみるとしよう。生徒であって、参加していれば見つかるだろう。参加人数は膨大だから目で見つけるのは困難だ。だが、きっと感覚で分かるだろう……。

 ――後日、あの女性から手紙が届いた。
「……碕梓臥……美晃…………碕梓臥、先輩……か」
 やはり銀誓館学園の生徒だったか。向こうから手紙が来るとは予想外だった。しかし、これで運動会の日に探す必要がなくなったか。
 手紙に書かれていた名前をなぞり、もう一度、先輩の名前を呟いた……。



以下は背後のコメントです。

いずれは書きたかった慎視点での小説もどき!(あえて小説とは呼ばない)
慎の過去話が最初かなと思っていたのですがね。書いてて楽しかったです。
文章力他モロモロはスルーして頂けるとありがたいです。作文で良い評価受けたことない背後なので。文芸部所属なのに悪いね、慎。
GTでのことなので戦闘後のゴーストは消えているということで。でも血はそのままなのは背後が好きだから無理やり残して。返り血や血痕までも消えたら寂しいじゃないか(何)本当はリビングデッドは死骸が残る……んでしたっけ。
場所はどこですかね……敵が多いので気持ちアミーゴです。

碕梓臥先輩、勝手にGTに来ている事にして登場させてしまってすみません。+出会い設定勝手に作ってしまってすみません。問題ありましたらすぐに変えるなり消すなりしますのでっ。
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